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  ・第3回  ・バックナンバー  
 
便秘と痔について
 

 

 

このコラムは平成10年頃から約2年間にわたって、雑誌「週間女性」に連載されたものです。
コラムの中で、女性特有の身体の悩みを分かり易く解説しています。

 

※ 女性に多い便秘の悩み、怖い痔の原因にも。“お尻”にもっと関心を!
 
■あなたは現在、最も関心があるのはダイエット?それともボーイフレンドのことですか?
お顔のメークや初夏のファッションも・・・。わかります。でも、ちょっと待ってください。お尻について考えた
ことはありますか?思いのほか、大切なことなんですが・・・。女性にとって人に相談できない悩み、それは『便秘』です。
 
■この悩みは男性より女性のほうが多いもの。なぜなら、それは女性ホルモン(黄体ホルモン)の分泌が関係しているからです。生理前になると、決まって便秘になる人、妊娠中に便秘になる人など、思い当たる人が多いと思います。これ、すべて黄体ホルモンのいたずらなのです。このホルモンが多く分泌されると、便が硬くなり、便秘への引き金になるわけです。逆もあります。生理が始まると、ホルモンのバランスが崩れて便が柔らかくなり、今度は「下痢」に苦しむことになります。
 
■「便秘」も「下痢」も肌荒れを招く原因になりますが、もっと怖いのは『痔』なのです。硬い便を無理やり出そうと力むと、肛門付近の静脈がうっ血し、やがては『痔』へと移行してしまうのです。肛門付近の皮膚が裂傷を起こす、いわゆる「切れ痔」または、「裂け痔」の80%は便秘が原因といわれています。切れ痔のほかにも、いぼ痔、内痔、脱肛、痔ろう、など痔には場所と症状によっていろいろとありますが、場所が場所だけに、特に女性は医者の門をくぐることをためらいがちです。痛みにたまらず治療を決意したときには、症状がかなり進んでいることが多いのです。
 
■以前、診察に来られたある患者さんなどは、切れ痔を繰り返したために、肛門の周囲の皮膚の一部が数cmも下に垂れ下がった状態になっていたこともありました。どんな病気でもそうですが、痔も早期治療がなにより。こじらせたら大変です。ダイエットもだいじでしょう。でも人の目につかないお尻に、もう少し関心を持っていただきたいものです。①毎日の規則正しい排便②排便時に無理な腹圧をかけない③お尻を常に清潔に保つ以上が痔の予防にもっとも大切なこと。当たり前のことですが、ほんの少し頭の隅に「お尻」を意識していれば、後は普通の生活をしていればよいのです。
 
■それでも、『痔』になってしまったら・・・。一刻も早く専門家に相談のうえ、治療することが大切です。外科的療法もありますが、わたしのクリニックではメスは使わず、先代から伝わる薬を使って治す独特の治療法をとっています。何かと忙しい現代生活では、女性にとっても入院は負担が大きくかかります。『痔』の治療というと、すぐに“切られる”と思われがちですが、入院の必要がなく、今は通院治療できるのです。

 
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